滲出性中耳炎
「テレビの音量が大きい」、「呼びかけに反応しない」、「鼻かぜ時の診察や検診にて偶然みつかる」などが、発見のきっかけとなります。鼻処置や通気療法などの局所処置、鼓膜や鼻の状態に応じた飲み薬などの保存的治療が中心となります。急性増悪や難聴の進行があれば、鼓膜の切開やチューブを挿入する手術が必要となります。鼻かぜの都度増悪し、成長を待たないとダメであるという側面もあります。そこで長期的な治療のゴールとしましては、「鼓膜に穴があかない」・「聴力低下などの後遺症がおこらない」ように、親御様に不必要な不安をあおることなく、エビデンス(治療の根拠)に基づいた医療の提供を心がけたいと考えています。日本でも小児滲出性中耳炎診療ガイドラインがありますので、私の経験に加え、ガイドラインにも準拠した標準治療をさせて頂きます。