副鼻腔炎
風邪がなおっても鼻水や鼻づまりが続いたり、頭痛やほっぺたが痛いなどの症状から検査の結果、副鼻腔炎と診断されることがよくあります。このような場合でも、風邪の段階から耳鼻咽喉科を受診して頂くと、重症化を避けることができますので、早めの受診をお勧めします。レントゲンを用いて診断にあたり、治療は抗菌薬の内服(重症の場合は点滴)、鼻のネブライザー治療(霧状の薬液を鼻に噴霧する治療)、鼻の洗浄(チューブを使って鼻を生理食塩水で洗浄する治療)や上顎洞穿刺術(鼻内から穿刺針を刺して上顎洞内の膿を抜く方法)を当院では行っております。慢性化している方は手術が必要なこともありますので、ご相談させて頂きます。
また近年、保育園、幼稚園などでの相互感染の結果、ペニシリンというベーシックな抗菌薬に耐性を示す細菌による小児例の副鼻腔炎が増加しております。長引くごろごろした咳や中耳炎の理由となります。一般的な抗菌薬で治りが悪い場合は、細菌検査を行った上で抗菌薬の選択が必要となります。